怖い絵展に行ってきました

先日、上野で行われている怖い絵展に行ってきました。
開催が決まった時から楽しみだったのです。

ちなみにこの先、文字だけです(・ω・;)

事前に前売り券を購入してから美術館へ。
最後尾札に記載の待ち時間は”150分”…ひぇー。
雨が降る中でも列はどんどん伸びていきます。大人気ですねぇ。
一気に入場するタイミングがあるのか、ズズッと進んだらしばらく停止、また進んで停止…と言った感じ。
実際に入場までかかったのは120分くらいかな。体感的には思ったよりも待たなかった。

ちなみにチケット購入列は別にあるけれど、そちらは然程並んでいなかった印象。
音声ガイドを借りるには入場後また少し並んでたみたいです。

展示内容は、人が「恐怖」を覚える対象が時代によって変わっていくのが見えて非常に面白かったです。

ギリシャ神話から、キリスト教(かな?)の悪魔や地獄へ、そして人間が起こす事件へ。
時代が進むにつれて恐怖の単位がどんどん小さくなっていっているような感じがしました。

わたしは怖さでいったら殺人(処刑)とか生活苦とかが一番怖かった。
自分に近いところでイメージが沸きやすいからかな。母娘の自殺の絵とか他人事とは思えなかった。

神話関連の絵は怖いというより、凄さ?を感じてある種異世界へのあこがれに近い感じを抱いて、
宗教関連はわたしがよく分かってないから、怖さが半減している気がした。

悪魔とかそういうものって現代日本の色々なところでモチーフとかキャラクターとして
使われているイメージのが強いから馴染みはあるけど恐怖が薄かったのかも。
(占いしてるし美術とか音楽とか洋画とか舞台とか好きなんだから
聖書くらい基礎知識として入れておきたいけど何度挑戦しても途中で挫折してしまう。聖書難しい。)

そして「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。

圧倒的な存在感でした。正直、怖さよりも美しさに惹きこまれました。
あの大きさであのコントラストであの繊細さは長時間観ていたくなります。
(混んでなかったらもう少し細かいところまでしっかり観たかったなぁ。)

肌の白さ、柔らかさ、真っ白なドレスに指輪…
全体的に暗いトーンの絵の中で、ジェーンの姿と美しさだけが異質なまでに際立っていました。
それもあって悲惨な場面のはずなのに美しく見えてしまう感じが何とも。

彼女の瞳が隠されていることで、何を考えているのか分からないのも印象的でした。
侍女たちは感情を溢れさせているのに、中心にいる彼女がどのような表情をしているのかが分からない。
理不尽(だとわたしは思ってしまいます…)な仕打ちを受け、
彼女は何を思ったのかやっぱり想像してしまう。

この絵を実際に見ることができて良かったです。

舞台や聞きかじった話で得た何となくの知識だけで見たことを後悔…ちゃんと予習しておくべきだった!
でも逆に言えばその何となくの知識があっただけでも拾える情報が少しはあったはず!趣味万歳!笑

一番好きだったのは、人間の死体の山の上に女性がいるやつ。
理由は分からないけど、とてもすき。このみ。
(調べたらギュスターヴ=アドルフ・モッサの絵らしい。)

あ、あとあとディアナとエンディミオンでセーラームーンだ!ってなったよ。世代。

全体的にパッと見でグロい!とか怖い!って言う絵は思ったより少なくて
解説読んだり時代背景を知っているとじんわり怖くなったりゾッとするような絵が多かったです。
じわ怖大好きなわたしにはとってもハマる展示で、楽しみに待ってて良かった~!

ちなみに中も混雑しています。人の流れに関係なく見ていく場合、
小さい絵とかは人が切れた瞬間にサッと見ないと観えないかも。
小さい絵の前とか、低いところにある絵は皆さん結構顔を近づけてご覧になっていたので(=ω=)
あと、音声ガイドを使っている方々が一斉に動く波があるので、
その波を避けるように見ていけば混んでいても割としっかり観られました。

あらゆる芸術系は自分が持ってる知識で見える世界が違うから、もっと賢くなりたい…って毎回思います。
ギリシャ神話も改めて勉強したいし、年末前に図書館で借りてこようっと!
(聖書はまた今度…笑)

イベントデータ

怖い絵展
場所:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
期間:2017年10月7日(土)~12月17日(日)
時間:11月16日以降全日 9:00~20:00(最終入館 19:30)
料金:一般 1,600円